人間には三つの癌がある?

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人間には三つの癌がある?

「人間」とか「世間」という言葉は、仏教用語であります。人間を「にんげん」と読むのは仏教用語であり、一般用語としては、「じんかん」と読むべきです。

源信和尚は『往生要集』で、人間は、生まれながらにして三つの癌をもっているといわれている。

第一の癌は、「苦」ということであります。本来は「思うようにならない」という意味である。

第二の癌は、「無常」ということであります。人間は生まれた時に親から一本のローソクを頂いたようなものであります。それは、灯した瞬間から消えつつある。次の瞬間も保障されていない。このことを知っているのは、人間だけである。

第三の癌は「不浄」ということであります。不浄とは、煩悩(ぼんのう)のことである。人間で一番穢(きたな)いのは煩悩である。
しかもその穢さは、自己中心のメガネをかけ、すべてのことを自分の思い通りとにしようとすることより生じているいるのです。

そして、この三つの癌を正しく治してくれる薬が「南無阿弥陀仏のお念仏の法」に出会わせて頂く以外に道はありません。
人生どのように生かされようが、あなた自身の自由ではありますがお念仏に出会わさせて頂く「人生」が最高の生かされ方でしょう。

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この記事を書いた人

【ぶつぶつ雑記編集部】 住職

一緒に考え、対話することを大事にしています。