人間誰しも心の支えは必要ではないでしょうか?

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「過去の人格」というものは、何だったのか?

その人の持っている、いや、身に着けてきた人格というものはなんだったのだろうか?
さっぱりわからない時がある。それは、認知症を発症した人のことであります。かつては毅然として、かくしゃくとしていた人が、全く別人となってしまったのです。

自分の身なりや、喜怒哀楽、食事の間合いなどのバランスがとれなくなってしまいます。
あっという間のできごとのように……

しかし、本人は全く蚊帳の外(かやのそと)です。まあ、これが、この病気の特徴らしいですが、気の毒なことです。
しかも、ここまで進んでしまうと、もはや進行を遅らすことは難しいとのことです。これって長生きの結果なのでしょうか…

私は、どうも納得がいかない。

多分、健常であった時に、何か大きな不安とか悩みとか心配ごとが重なって、いわゆる、その人にとって「迷路」に入ってしまったのだろう。その結果、認知症の発症となったのではないかと思っています。医者ではないのでたいしたことは言えないですが、少なくてもそう考えています。

これからの長寿社会に向かって

これからの長寿社会に向かって、私たちは、できるだけ自分の精神状態をフラットにできるかが、キーポイントのような気がします。昔から言われていますが「心は丸く、気は長く、腹は立てずに腹八分目」ということかもしれません。いずれにしろ、常に心の支えが大事なことだと思います。

人間ってそんなに強いものではありません。ましてや自分のこととなると一番弱いものです。なぜかと言うと我欲が常に働いているからです。それが多分ウイークポイントに成っているのでしょう。

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この記事を書いた人

【ぶつぶつ雑記編集部】 住職

一緒に考え、対話することを大事にしています。